睡眠薬で死ぬことはあるの?致死量はどれくらい!?
睡眠薬で自殺をするというのはテレビや映画でよく見かけますよね。
睡眠薬を大量服用すると死んでしまうと思っている人も大勢いるのではないでしょうか?
それが心配で睡眠薬に抵抗があるという人もいることでしょう。
ちなみに一言で睡眠薬と言っても市販薬ではなく、病院で処方される処方箋医薬品で考えてみましょう。
処方箋医薬品だとドラール、マイスリー、アモバン、ハルシオン、レンドルミン、サイレース等が該当するかと思います。
それでは実際のところどうなのかというと、最近の睡眠薬は非常に安全性が高く大量に服薬したところで死ぬ確率は非常に少ないと言われています。
実際に致死量を測定したデータは存在しませんが、動物実験から計算されたヒトでの致死量は数千錠から数万錠あると考えられています。
ところが、実際に自殺をした人の体内から睡眠薬が検出されることは確かにあるのです。
しかし、その場合はおそらく睡眠薬単剤を服用しているのではなく、睡眠薬以外の薬やアルコールと一緒に服用して死に至っていることが考えられます。
ちなみに、睡眠薬をアルコールと一緒に服用するとお互いの作用が強くなり、体に害を及ぼすので注意してください。
また、睡眠薬を服用してお風呂に入り、浴槽の中で溺死するということもあるそうです。
しかし、睡眠薬単剤の服用により死亡するということは、ほとんどないと考えて良いでしょう。
■昔の睡眠薬は多く服用すると死に至る?
ところで、なぜテレビや小説等の世界で睡眠薬で自殺をするという描写が多いのでしょうか?
睡眠薬を大量に飲むと死ぬというイメージがあるのは、何か理由があるのでしょうか?
実は、最近使用されている睡眠薬は「ベンゾジアゼピン系」というもので、視床下部や大脳皮質に作用して睡眠中枢だけに催眠作用を引き起こすものなので安心して使用することが出来ます。
ところが、1960年以前の昔に使用されていた睡眠薬は「バルビツール酸系」と呼ばれる睡眠薬でした。
バルビツール酸系の睡眠薬は脳幹網様体に作用するもので、睡眠作用も強力だったのですが毒性も非常に強く大量に服用すると死に至る危険な薬だったのです。
また、依存性も強く服用を続けていると効果が薄れてきてどんどん量が増えていくのもバルビツール酸系の特徴です。
つまり、昔の睡眠薬であれば少しでも多く服用してしまうと死に至ることがあったということです。
実際に安楽死や死刑執行に使用されることもあるそうです。
おそらく、このような経緯があるからこそ「睡眠薬は死に至る」とか「睡眠薬は自殺の時に使用する」というイメージが根付いているのではないかと考えられます。
現在では安全性への懸念からバルビツール酸系の睡眠薬が使用されることはほとんどなく、医師が処方するということはほぼありません。
ベンゾジアゼピン系は少なくとも一般的な服用量や少し多めに飲んだくらいで死に至るということはありませんので、安心してください。
とはいっても、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬でも依存性はあり、長期間服用するものではないので死に至ることはなくても必ずしも安全というわけではありません。
いずれにしても、睡眠薬は用法・用量を守って正しく服用しましょう!
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