睡眠 ガン

睡眠不足は病気の原因に!ガン予防は睡眠から始めよう!

 

日本ではガンで死亡する人が年々増加し、その勢いはとどまることを知りません。

 

ところで、"睡眠"と"ガンリスク"にはとても強い関係があるということをご存知でしょうか?

 

「寝るだけでがん予防が出来るなら、誰もガンにならないんじゃないの?」

 

と疑問を持つ人もいるかもしれませんが、ただ眠れば良いというわけではなく良質な睡眠をとることが非常に重要になのです。

 

もちろん「絶対にガンにならない方法」というものは存在しないのですが、質の高い睡眠をとることで、ガンになるリスクを大きく減少させることが出来るのです。

 

このページの記事を読めば、将来のガンを予防するためにも睡眠はしっかりととるべきであるということがお分かりいただけると思います。

 

免疫が低下するとガンが増える

 

ガンにならないために最も重要な事は免疫力を高めることです。

 

ガンに限らず様々な病気を予防するためにも「免疫力を高める」ことが健康を維持するためには非常に重要になってきます。

 

アメリカの研究では睡眠不足の人は風邪を引きやすくなるという研究結果が出ており、睡眠がきちんととれている人と比較して約5倍も風邪を引くリスクが高くなるということが立証されています。

 

これは睡眠不足により免疫力が低下しているからだと考えられています。

 

また、風邪くらいであればまだ大丈夫なのですが、免疫力が低下するとインフルエンザやその他の厄介な感染症にかかりやすくなり、さらにアレルギーの悪化やアトピー発症の原因にもなります。

 

そして、最も恐ろしいのが免疫力が低下することで"ガンになりやすくなってしまう"ということです。

 

 

高齢者がガンになりやすいのも免疫力が低下してくるのが大きな原因だと言われています。

 

特に高齢者はガンを予防するためにも免疫力を高ておくことがとても大切になってきます。

 

ガン細胞は誰でも持っている

 

ところで、ガン細胞はガンになった人にしか存在していないと思っていませんか?

 

実は、どんな健康な人でも毎日約5,000個くらいがのガン細胞が体内に出来ているのです。

 

それでは何故そんなに大量のガン細胞が出来てもガンにならないのかというと、免疫細胞がガンを攻撃して撃退してくれているからなのです。

 

免疫細胞は兵隊のような働きをしており、兵隊が敵(ガン細胞)を攻撃しているとイメージすると分かりやすいかもしれません。

 

私たちの体には様々な種類の免疫細胞が存在しているのですが、その中でもガンを攻撃する最も強力なのがナチュラル・キラー細胞(NK細胞)と呼ばれている免疫細胞で、NK細胞はガン細胞を認識して直接ガン細胞を殺してくれるのです。

 

その他にも"T細胞(CLT細胞)"もガンを攻撃してくれる強い味方になります。

 

つまり、ガンにならないようにするためには、"NK細胞"を始めとする免疫細胞の活動が活発でなければならないうということになります。

 

ちなみに、ガン患者の治療にも"がん免疫細胞療法"と呼ばれる免疫細胞を増殖させる治療が行われることがあります。

 

しかし、高齢になったり睡眠不足になることで免疫細胞の働きが低下してしまいます。

 

そうすると、兵隊の数が少なくなるので毎日大量に生まれているガン細胞を全て攻撃することが出来なくなり、ガン細胞の方が優位になるためどんどんガン細胞が増殖してしまうのです。

 

 

それでは免疫力を上げるためにはどうすれば良いのでしょうか?

 

そのために重要な要素となるのが"質の高い睡眠"なのです。

 

副交感神経を優位にしてガンを予防

 

私たちの体には自律神経というものが全身に張り巡らされているのですが、自律神経は生命活動を維持するためにも重要なものであり、心臓を動かしたり汗をかいたりするのも自律神経があるからなのです。

 

そして、自律神経には睡眠と密接な関連があり、自律神経が乱れると睡眠の質が低下する原因になります。

 

自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があり、交感神経は活動している時に優位になり体を緊張状態にして心拍数や血圧を上昇させるのに対し、副交感神経は緊張をほぐし、体をリラックスさせて心拍数や血圧を安定させ休息をするときに優位になります。

 

つまり、副交感神経が優位になることで、グッスリと深い眠りにつくことが出来るのです。

 

しかし、通常であれば睡眠前や睡眠中には副交感神経が優位になっているのですが、生活習慣が乱れていたり寝不足状態が続くと自律神経が乱れて交感神経が優位になってしまいます。

 

その結果、質の高い睡眠がとれなくなるだけではなく免疫力が低下しガンになるリスクが高くなるのです。

 

実は、良質な睡眠をとっていて副交感神経が優位になっているときには体内でリンパ球が大量に作られています。

 

リンパ球というのは免疫機能の中心的役割を担っているもので、ガンを攻撃するT細胞やNK細胞もリンパ球の1種です。

 

しかし、睡眠不足等で交感神経の方が優位になってしまうとリンパ球が作り出される量が減少し、免疫力が低下してしまうのです。

 

これは科学的にも照明されており、「1年を通して睡眠時間が6時間未満人は交感神経が優位になり、免疫力が低下した」という研究結果も出ています。

 

つまり、睡眠の質が悪いと交感神経が優位にならず、免疫力が低下してガンになりやすくなってしまうということなのです。

 

入浴で免疫力が上がる

 

副交感神経を優位にさせる以外に簡単に免疫力を上げる方法でおすすめなのが"お風呂に入ること"です。

 

何故お風呂に入ると免疫力が上がるのかというと、、入浴して体が温まるとリンパ球が増殖し免疫細胞が活発に活動することが出来るようになるからです。

 

ちなみに、体温が1℃下がると免疫力が30%〜40%も低下すると言われているくらい、体温と免疫力には強い関連があるのです。

 

「体温が高い人はガンになりにくい」と言われているのもそのためなのです。

 

だからといって、シャワーだけで済ませると体が温まらないので免疫力は高まりません

 

きちんと湯船に使って体温を上昇させる必要があるのです。

 

体を温めるにはあまり熱すぎるお湯ではなく、40℃前後の適度な温度で30分くらい入浴するようにしましょう。

 

ぬるま湯での入浴は副交感神経を優位にさせるためにも効果的なので、睡眠の質を高めるためにもおすすめです。

 

 

>>睡眠薬に頼らないぐっすり眠る方法とは!?おすすめの睡眠サプリ特集<<

 

 

成長ホルモンでガンを予防

 

そして、もう一つのガン予防に重要な役割を果たしているのが「成長ホルモン」なのです。

 

成長ホルモンは子供の成長にも重要ですが、大人にとっては健康や美容を維持するために非常に重要な役割を果たしています。

 

 

ところで、私たちの体は毎日昼間の活動中に目に見えない様々な傷を負っているということをご存知でしょうか?

 

例えば紫外線による肌への傷や、胃や食道等の消化管の傷など、様々な刺激に晒されることで肌や体の粘膜に傷が出来ているのです。

 

しかし、これらの傷は睡眠中に分泌される成長ホルモンが眠っている間にきちんとケアしてくれており、壊れた細胞や古くなった細胞を修復・再生してくれているので放っておいても大丈夫なのです。

 

ところが、粘膜の傷は通常通り成長ホルモンが修復してくれていれば問題ないのですが、睡眠不足等で成長ホルモンの分泌量が少なくなり粘膜の傷が十分に修復できなくなると、成長ホルモンの代わりにガン細胞が代わりに修復しようと現れ始めます

 

つまり、傷ついた粘膜を放置しておくとガンになりやすくなってしまうということです。

 

特に高齢者やガン患者は成長ホルモンがきちんと分泌されているかどうかが非常に重要なポイントになります。

 

成長ホルモンはノンレム睡眠で分泌される

成長ホルモンはノンレム睡眠の深い眠りについているときに分泌され、最も多く分泌されるのが入眠してから3時間後だと言われています。

 

ノンレム睡眠でも深い眠りであるステージ3と4の徐波睡眠のときにたくさん分泌されるのが特徴です。

 

詳しくはこちらをご参照ください

 

しかし、不眠症の人や生活習慣が乱れている人は成長ホルモンが十分に分泌されなくなり、ガンになるリスクが高くなってしまいます。

 

ガンにならないようにするには、レム睡眠とノンレム睡眠がきちんと交互に繰り返される睡眠をとることが重要なポイントです。

 

朝目覚めたときに熟睡感を感じていないことが多い人は、もしかするとレム睡眠とノンレム睡眠のリズムが乱れているのかもしれません。

 

メラトニンでガン予防

 

メラトニンは睡眠に関わるホルモンで快眠するためにはなくてはならない存在です。

 

人の体は夜になるとメラトニンが分泌され始め、メラトニンが分泌されることにより自然と眠くなってくるのです。

 

メラトニンが睡眠の質を左右すると言っても過言ではないくらい、メラトニンは睡眠において重要な働きをしています。

 

ところが、このメラトニンは睡眠を誘うだけでなくガンの予防にもつながるのです。

 

メラトニンがたくさん分泌されればされるほど、良質な睡眠を取ることが出来て、副交感神経が優位になり成長ホルモンもたくさん分泌されます。

 

先ほどもお伝えしたとおり、副交感神経と成長ホルモンはガン予防にとても大切な働きをしてくれるのです。

 

しかし、それだけではなくメラトニン自体にも非常に強い抗酸化作用があるということが分かってきているのです。

 

抗酸化作用は体内の活性物質を除去する働きをし、体内の不要な錆び付いた酸素である活性酸素を取り除いてくれます。

 

活性酸素はあらゆる病気に関連していると言われており、美容にも健康にも良くない影響を及ぼします。

 

糖尿病や高血圧等の生活習慣病はもちろん、ガンを発生させる原因にもなるのです

 

そこで、重要な働きをするのがメラトニンなのです。

 

メラトニンの抗酸化力は非常に強く、強い抗酸化作用を持つことで知られているビタミンEの約2倍ものパワーを持っていると言われています。

 

しかもそれだけではなく、メラトニンは水にも脂肪にも溶けるという性質を持っているので、細胞のあらゆるところに存在している活性酸素を除去してくれるのです。

 

メラトニンは、ビタミンCやビタミンE等の活性酸素よりも遥かに優れた強力な抗酸化作用であるということです。

 

それだけではなく、メラトニンによる睡眠の質向上で副交感神経が優位になり、さらに成長ホルモンがたくさん分泌されることでもガン予防が出来るので、メラトニンがガン予防に非常に重要な役割を果たしていることが分かりますね。

 

日本はガンになりやすい国

 

昔とは違い、最近はパソコンやスマホの普及などから夜遅くまで強い光を浴びる生活が当たり前のようになってきました。

 

特に都市部ではコンビニやファーストフード等の24時間営業しているお店が至る所にあり、夜中でも誰でも気軽に外出できる時代になっています。

 

しかし、このような生活をしていると夜になってもメラトニンが分泌されなくなり、当然睡眠の質が悪化します。

 

ちなみに、夜勤の仕事をしている様々な人を調査したところ、夜に明るい場所で仕事をしている人は"ガンの発症率が高かった"ということが実際に証明されています。

 

これは本来暗くなってメラトニンが分泌されるべき時間帯に明るい光を浴びることで、メラトニンが抑制されてしまうことが原因であると考えられています。

 

また、たまに電気を付けたまま眠っているという人もいますが、これもメラトニンの分泌量が少なくなり睡眠の質が低下する行為なのでやめておきましょう。

 

私たちが意識していない様々なところにガンのリスクは潜んでいるのです。

 

何時間眠ればガンにならないの?

 

最も長生きできる睡眠時間が7時間であるということは世界中で行われている研究データからも明らかになっています。

 

 

そして、睡眠時間が短くなるほど死亡率が高くなり、睡眠時間が長くなるほど死亡率が高くなるというU字型になっているのが特徴です。

 

6時間未満の睡眠時間や8時間以上の睡眠時間だと明らかに死亡率が高くなっていることが分かりますよね。

 

ちなみに、このデータはガンだけの死亡率ではなく様々な病気を合わせたものですが、ガンだけの死亡率もおそらく同じような結果になるでしょう。

 

もちろんこのデータが全てというわけではなく、睡眠時間が短くても長生きしている人もいれば睡眠時間が長い方が長生きをしているという人がいるのも事実です。

 

また、いくら7時間の睡眠をとっていても睡眠の質が悪ければ意味がありません。

 

しかし、7時間グッスリと眠ることでガンや死亡するリスクがかなり減少するというのはお分かりいただけたのではないでしょうか?

 

最後に

ガン予防といえば「○○を食べればガンにならない」や「○○をすればガンが予防できる」といった情報がたくさん溢れています。

 

確かに、普段していないことをすることでガンが予防できるような気になってしまい、睡眠という当たり前のことにはなかなか目が向かないかもしれません。

 

しかし、ガンを本当に予防するのであれば"睡眠をとる"というもっと根本的なところから変えていく必要があるのではないでしょうか?

 

健康のためにもまずは快眠することから始めてみましょう!

 

 

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