寝だめは効果がない!?休日に寝すぎると逆に睡眠不足になる!
平日は忙しくて眠れないから休みの日に"寝だめ"をしているという人は多いのではないでしょうか?
「休日に寝だめをしておけば、また次の週から眠くならずに頑張れる!」
「寝だめは体にいいから、休みは寝だめをしておこう!」
と、休みのは少しいつもより夜更かししてダラダラと昼間まで眠っていたり、夕方までずっと眠っているという人も少なくはないでしょう。
ところが、実際に寝だめをしたことがある人なら分かると思いますが、土日に寝だめをしても月曜日から金曜日まで睡眠不足にならずに過ごせるという人はおそらくほとんどいないのではないかと思います。
何故かというと、実は寝だめをしても寝不足の解消にも疲れをとることにもならないのです。
しかし、そんなことも知らずに多くの人達は休日に寝だめをして寝不足を解消しようと思っているようです。
もしかすると、あなたも睡眠時間が短い時に休日の寝だめで寝不足対策をしているのではないでしょうか?
そうであれば寝だめの効果を知らないのは危険です。
そこで、こちらのページでは"寝だめの効果"と"寝だめの意味"についてご紹介していきたいと思います。
寝だめは借金の返済にはならない!
ところで、「睡眠負債」という言葉をご存知でしょうか?
この言葉は医学的に使われている専門用語なのであまり聞きなれないかもしれませんですが、"負債"という言葉からも分かるように睡眠を借金のようなイメージに例えた考え方です。
そもそも、寝不足になるとその不足した分がどうなるかと言うと、次の日にまで持ち越されてしまいます。
そして、さらに次の日にも同じように寝不足のままだと、さらに翌日へと持ち越されてしまうのです。
つまり、睡眠は借金のように負債が持ち越されれば持ち越されるほど、どんどん増えていきます。
例えば、もし今日1時間睡眠が不足していれば次の日に不足した1時間が持ち越され、翌日もさらに1時間睡眠が不足すれば前日分と合わせて2時間の不足が溜まっていることになります。
睡眠不足はこのように日に日に増加していくようになっています。
これは借金と同じで、不足した分は返済しなければなりません。
返済するためには不足した分の睡眠を多くとるようにすれば解消出来ます。
借金とは異なり利子がつくことはありませんが、寝だめに効果がない理由がそこにあります。
つまり平日に毎日1時間ずつ、合計5時間の睡眠負債が溜まった状態で、休みの日に5時間多く睡眠をとったところで負債が帳消しになるだけなので、貯金が出来ているわけではありません。
ということで、新しい週が始まっても月曜日は大丈夫かもしれませんが、同じように睡眠負債が溜まる生活をしていれば早速火曜日から寝不足が始まり週の後半になると負債が溜まって仕事や勉強にも支障を来してしまうのです。
また、睡眠を貯金しようと5時間睡眠負債溜まっているときに7時間寝れば2時間貯金が出来るのかというと、残念ながら睡眠を貯金することは出来ないようになっているのです
おそらく経験がある人もいると思いますが、寝だめをしたのに何故か次の日も夜になると眠くなりますよね。
ちなみに後ほど紹介しますが、平日と休日の起床時間の差は2時間以内しておくようにしましょう。
もちろん毎日睡眠負債を貯めないようにするのが一番良いのですが、残業やスマホのチェックで忙しいという人もいるでしょう。
しかし、快適な毎日を過ごすためにはなるべく睡眠負債は溜めないようにしておくことが重要なのです。
"常に寝不足状態になっている"という人は、今までに溜めた大量の睡眠負債が体に残っているということになるので、コツコツと毎日少しずつでも良いので返済していくようにしましょう!
>>睡眠薬に頼らないぐっすり眠る方法とは!?おすすめの睡眠サプリ特集<<
寝だめで睡眠のリズムが狂ってしまう
「よし!寝不足が溜まっているから週末は寝だめで一気に睡眠不足を解消しよう!」
と、休みの日に遅くまで眠っていると寝不足が悪化してしまい、睡眠のリズムまで狂ってしまいます。
何故かというと、休日にたっぷり寝てしまうとその日の夜に眠れなくなってしまうからです。
人の体内時計は朝起きて光を浴びたときにリセットされ、次に眠くなるまでに約15〜16時間前後くらいかかると言われています。
例えば昼の12時まで眠っていたとすると、次に眠くなってくるのは深夜3時くらいになってしまうので、もし23時くらいに就寝しようと思っていても目が冴えて眠れなくなってしまうのです。
そして無理して寝ようとしても、夜中に覚醒してしまったり朝早く起きてしまったりと質の高い睡眠がとれなくなってしまいます。
そうすると、当然睡眠のリズムが狂ってしまう上に、月曜日の朝から寝不足状態となってしまい結局寝だめが裏目に出てしまうことになるのです。
規則正しい生活をしていればリズムが狂うことはないので、出来るだけ生活のリズムは乱れないように心がけましょう。
休日と平日の起床時間の差は2時間以内にしよう
睡眠のリズムを狂わせないためにも睡眠負債を溜めないようにするためにも、休日と平日の起きる時間の差は2時間以内にするようにしましょう。
起きる時間が2時間以上遅れてしまうと体内時計がリセットされにくくなり睡眠のリズムが狂いやすくなります。
平日に午前7時に起きている人は、休日には午前9時までに起床して体内時計のリズムが狂わないようになければならないということです。
もし、休みの日に2時間多く寝ても寝不足が解消されない場合は、平日に1時間でも早く寝るようにすることで毎日少しずつ借金も返済できるのでおすすめです。
また、90分くらいであれば昼寝をするのも効果的であると言われています。
ただし、昼寝をする場合は夜の睡眠に影響が出ないなるべく早い時間にとっておくようにしましょう。
寝だめをするとうつ病になりやすい!?
寝だめにはあまり効果がないことがお分かり頂けたと思いますが、寝だめは睡眠の質を悪化させる可能性があるだけでなく、寝だめをしている人はうつ病になりやすいというデータがあります。
何故かというと、寝だめをすると体内時計が乱れてしまい、その結果逆に寝不足や不眠症になってしまう可能性が高くなります。
睡眠が不十分になるとうつ病になりやすくなるのは研究でも明らかになっています。
例えば、慢性的な不眠症の人には36.6%の確率でうつの症状が現れるという研究結果や、日中に眠気のある人はうつ病を発症するリスクが2.5倍になるというデータもあるのです。
特に、日本ではうつ病患者が増えてきていることもあり、睡眠の質が悪くなってきているのが影響していることが考えられるのではないでしょうか?
寝だめではなく仮眠でスッキリ
どうしても層民不足で平日に眠くなって仕方がないときや、毎日眠くて仕方がないというときは仮眠をとる方法も効果があります。
ただし、仮眠をとるといっても何時間も寝るのではなく、15分〜20分くらいにしておくようにしましょう。
これくらいの睡眠であれば副交感神経が優位になるのでリラックスすることが出来、その後のスッキリと仕事や勉強に励むことが出来るようになるのです。
しかし、仮眠をとるときに気を付けなければならないのは、それ以上眠ってしまうと深い眠りに入ってしまうので目覚めが悪くなり、その後に十分なパフォーマンスが発揮出来なくなるだけでなく夜に眠れなくなってしまいます。
また、仮眠をとるときは早い時間にとらなければ夜の睡眠に影響が出てしまうので、なるべく早い時間にしておくようにしましょう。
例えば、会社であれば昼休みの時間を利用いて仮眠をとったり、朝の通勤時間を利用して仮眠をとるようにすれば効果的です。
仮眠は上手く利用すれば午後の疲れや眠気を対処することも出来るので、是非試してみてください。
まとめ
休みの日に平日よりも多く眠りたいと思うのは仕方がありません。
また、寝だめが全く効果がないというわけではないのです。
溜まった睡眠負債を解消するためには、2時間くらいであれば睡眠のリズムが狂うこともなく負債を返済することが出来ます。
寝だめでは貯金は出来ませんが、負債を全て返済することは出来るので溜まった負債を休日に返済することも可能です。
ただし、あまりにも負債が多すぎると休日に眠りすぎて睡眠のリズムが狂うので毎日少しずつ返済していくようにするのが理想です。
また、休みの日に寝だめをしようと昼や夕方まで眠ってしまうと、睡眠不足を解消するつもりが逆効果になりかえって不眠症を招いてしまうことにもなりかねないのです。
そんなことにならないためにも毎日しっかりと睡眠をとるようにし、もしその日にどうしても十分に睡眠がとれなかった場合はなるべく次の日にでも睡眠を多くとって負債を返すようにすると毎日眠気を感じたり頭がボーッとすることなく快適な1日を過ごすことが出来るようになります。
楽しiい人生を過ごすためには借金も睡眠負債もない方が絶対良いですよね!