不眠症とは

不眠症とは!?不眠症の症状ってどんなの!?

 

不眠症は睡眠障害の中でも最も多い症状で、中には"不眠症 = 睡眠障害"だと思っている人もいるのではないでしょうか?

 

しかし、不眠症は睡眠障害の中の1つ症状であり、"過覚醒"と呼ばれる、脳の覚醒状態が強く働きすぎている場合に起こると考えられています。

 

また、その他にも精神的な要因や生活習慣、薬の副作用等によっても引き起こされることがあります。

 

不眠症になると本来必要な睡眠量をとることが出来なくなり、身体だけでなく精神にも様々な障害を引き起こすきっかけにもなります。

 

特にうつ病患者のほとんどは不眠症を含む睡眠障害を伴っていることが分かっているのです。

 

そして、現代は不眠症に悩んでいる人が年々増加してきており、成人の約20%に当たる5人に1人が不眠症であると言われています

 

不眠症は子供がなることは希で、20代〜30代くらいから始まり年齢を重ねるごとに発症率が高くなり、40代〜50代がピークとなります。

 

また、男性よりも女性の方が不眠症になる割合が多く、その中でも中年以上の女性に至っては2人に1人が不眠症であるとも言われています

 

不眠症は日中の過剰な眠気や集中力の低下を来すことから、仕事や学習能力の低下だけではなく交通事故等の重大なトラブルを引き起こすこともあり、そのような場合は適切な治療を行う必要があるのです。

 

不眠症は主観的な病気

 

不眠症とはベッドに入って眠ろうとしてもなかなか眠ることができなかったり、睡眠が浅く睡眠中に何度も目が覚めてしまったり、朝が来る前に目が覚めてしまったりすることで日常生活に支障をきたす状態のことを言います。

 

しかし、例えば次の日に楽しいことあって興奮して眠れないときや、ストレスで感情が高ぶって眠れないとき、旅行や外出先で環境が変わって眠ることが出来ないという場合は一過性の不眠であり、不眠症とは異なります。

 

また、夜更かししたり仕事で眠ることが出来なくて睡眠時間が十分に確保できないという場合等も単に寝不足であり、不眠症ではありません。

 

多くの人は一過性の不眠であることが多く、本当は不眠症ではないのに自分が不眠症だと勘違いしている人もいるのですが、ここで覚えておきたいのが不眠症は夜寝れないだけではないということです。

 

不眠症とは日中の眠気による能力の低下、倦怠感、イライラ感などの日中の障害が週3回以上あり、その状態が3ヵ月以上続いている場合に慢性不眠症と診断されます。

 

つまり、不眠症というのは単純に夜眠れないというだけではなく、日中に眠気や倦怠感、記憶力や集中力の低下等を感じて日常生活に何らかの障害を来しているというのが1つの大きな診断基準となり、主観的であるということがポイントになります。

 

また、不眠症は誰にでも起こりうる病気であるということも覚えておきましょう!

 

 

>>睡眠薬に頼らないぐっすり眠る方法とは!?おすすめの睡眠サプリ特集<<

 

 

不眠症の症状には4つのタイプがある

 

不眠症と一言で言っても、不眠症には「入眠障害」、「中途覚醒」、「早朝覚醒」、「熟眠障害」の4つのタイプがあります。

 

これらの症状は1つだけ発症する人もいれば、複数の症状を併発する人も少なくはなく、特に高齢者は1つ以上の症状が現れることが多いのが特徴です。

 

不眠症を治すには、まずは自分がどのタイプの不眠症であるかを確認しておくことが重要になります。

 

それでは、4つのタイプを順番に見ていきましょう。

 

入眠障害

 

入眠障害とは寝床に入ってもなかなか眠れない状態のことです。

 

しかし、寝床に入ってから実際に眠りにつくまでの時間にはかなり個人差があり、寝入るのに時間がかかるからといって、必ずしも入眠障害であるというわけではありません。

 

一般的には寝付くまでに30分〜1時間以上かかり、それを苦痛だと感じる場合に入眠障害であると診断されます。

 

つまり、診断の上で重要視されるのは入眠につくまでの時間の長さだけではなく、本人がそれを苦痛と感じているかどうかなのです。

 

また、入眠障害は全ての年齢層の約20%で見られ、若い人の不眠症の多くは入眠障害であり男性よりも女性に多いと言われています。

 

入眠障害の解消法

朝は決まった時間に起きるようにし、夜は眠くなってから寝床に入るようにしましょう。

 

中途覚醒

 

中途覚醒は夜中に何回も目が覚めてしまい、その後再度入眠することに苦痛を感じてしまうものです。

 

成人の15%で見られる症状で、特に中高年に多くみられるのが中途覚醒です。

 

もし、睡眠途中に目が覚めてしまっても苦痛を伴わずに再度入眠することが出来る場合は不眠症とは診断されません。

 

また、中途覚醒は昼間の活動時間が少ない人に多くみられる傾向があり、寝酒によって中途覚醒が引き起こされることもあります。

 

中途覚醒の解消法

必要以上の睡眠をとらないように、夜早く寝すぎないようにし、朝はダラダラ寝ないようにしましょう。
また、昼と夜でメリハリをつけるようにしましょう。

 

早朝覚醒

 

早朝覚醒は、本人の望む時間や通常の起床時間よりの2時間くらい早く目覚めてしまい、その後眠ることが出来ない症状です。

 

ただし、朝早く目覚めたとしても日中に強い眠気や倦怠感を感じなければ問題はありません。

 

早朝覚醒は夜寝る時間が比較的早い高齢者や、うつ病の人にも多くみられる症状です。

 

早朝覚醒の解消法

体内時計の針が前に進むことで朝早く目覚めてしまうことが多いので、夜は早く寝すぎないようにして、朝は太陽の光が目に入らないような工夫をしましょう。

 

熟眠障害(非回復性睡眠)

 

熟眠障害は睡眠時間が足りているのに、疲れやだるさが残り、回復した感じがしないタイプの不眠症です。

 

眠りが浅く、ぐっすり眠ることが出来ない場合等は熟眠障害の可能性があります。

 

高齢者や真面目な性格の人に多いと言われています。

 

もし、朝起きたときに熟睡した感じがしないのであれば熟眠障害を疑ってみた方が良いかもしれません。

 

熟眠障害の解消法

熟眠障害は中途覚醒によって起こっているケースが多いので、熟眠障害を解消することで解決するかもしれません。

 

 

不眠症は真面目な人ほど陥りやすい

 

「睡眠時間が短いから不眠症かもしれない」

 

と思っている人もいるかもしれませんが、不眠症と睡眠時間はあまり関係がありません。

 

先ほどもご紹介したとおり、いくら睡眠時間が短くても昼間の活動に何ら支障を来していないのであれば不眠症とは診断されないのです。

 

米国睡眠医学会により出版されている「睡眠障害国際分類第2版」でも不眠症については、

 

「不眠症とは、入眠困難や睡眠持続困難が繰り返され、また、通常の時間帯に寝ているにもかかわらず良質の睡眠が得られず、その結果として昼間の機能低下が生じ調子が悪いこと」

 

と定義されています。

 

つまり、不眠症は夜眠れたかどうかに関係なく、昼間の日常活動において支障があるかどうかが重視されるのです。

 

また、寝つきが悪くても夜中に覚醒することが多くても、次の日に何も問題がなければ不眠症ではないので特に心配する必要はないのです。

 

しかし、そのことを知らない人は、十分な睡眠がとれているにもかかわらず他の人よりも睡眠時間が短いからといって「もっと寝なければ」と無理に眠ろうとしても全然眠れず、逆に焦ってしまい不眠症になってしまうということがあります。

 

真面目な人ほど"睡眠時間"にこだわりすぎて、結果として不眠症に陥ってしまうということがあるので、そのような人は睡眠時間だけにとらわれ過ぎないように気を付けなければなりません。

 

 

>>睡眠薬に頼らないぐっすり眠る方法とは!?おすすめの睡眠サプリ特集<<