おねしょ 何歳まで

■おねしょは基本的に自然に治る！

 

2歳とか3歳くらいの子供のおねしょならかわいいものですが、5歳、6歳になってくると少し心配ですよね。

 

「他の家の子供はおねしょをしていないのに、うちの子だけ何故？」

 

と劣等感を感じてしまうこともあるでしょう。

 

また、それが原因で子供を叱ってしまい親子関係が悪くなってしまうこともあり得ます。
それだけでなく、おねしょをしていることが友達にバレてしまうとイジめられる原因にもなりかねません。

 

それでは、おねしょをするのは一体何歳くらいまでが普通なのでしょうか？

 

一般的に4歳〜6歳になって月に2回以上おねしょをしている場合は、「睡眠時遺尿症」と診断されます。

 

つまり、5歳の子供の場合だと月に1回〜2回くらいの頻度で睡眠中にお漏らしをしてしまうくらいであれば単に"おねしょ"になるのですが、それ以上の頻度になると"睡眠時遺尿症"と呼ばれる睡眠障害だと判断されてしまうのです。

 

ただし睡眠障害といっても、子どもの睡眠時遺尿症は病気ではないので薬を服用したり特別な治療を行う必要はありません。

 

ちなみに5歳児の15〜20%くらいは睡眠時遺尿症であると言われていますが、1年後にはほとんどの子供が自然に治ります。

 

6歳未満であれば、まず心配する必要はないでしょう。

 

参考までに、男女比では3:2の割合で男児に多いのが特徴です。

 

また、睡眠時遺尿症は遺伝にも関連があると言われており、両親のどちらにもおねしょがあった場合、77%の子供が睡眠時遺尿症になると言われています。

 

そして、両親のどちらかにおねしょの経験がある場合は44%、どちらにも経験がない場合は15%程度だと言われています。

 

もし、子供のおねしょが気になるのであれば自分が子供の頃におねしょをしていたか、また自分のパートナーがおねしょをしていたかどうかを一度確認してみるのも良いかもしれません。

 

 

■おねしょや睡眠時遺尿症の原因とは！？

 

それでは、おねしょや睡眠時遺尿症は一体何が原因なのでしょうか？

 

原因が分かれば対処法も分かりますよね。

 

さて、おねしょや睡眠時遺尿症には大きく分けて2つの原因があります。

 

膀胱の用量が小さい
膀胱の用量が小さい場合、おしっこが膀胱に少量しか溜まっていなくてもおしっこがしたくなってしまうことがあります。

 

夜間の尿量が増加
本来であれば睡眠中は夜間抗利尿ホルモンの分泌により尿量が減少するのですが、この働きが未熟な場合は尿量が減少しなくなりおしっこが近くなってしまいます。
しかし、子供は大人よりも眠りが深いためおしっこがしたくなっても起きることができずにその結果お漏らししてしまうのです。

 

また、これら以外にも原因が良く分からない場合もあるので、心配な場合は病院で受診してください。

 

■おねしょを治す方法

 

それでは、どうやっておねしょを治せば良いのかというと、その前に最も大切なのは、「焦らず」、「怒らず」であることをまず覚えておいて下さい。

 

子どもがおねしょをするのは本人の意思とは関係がなく、もちろん悪気もありません。

 

おねしょをしたことで親に怒られてしまうとストレスが溜まり精神的なダメージを与えてしまうこともあります。

 

また、おねしょはストレスによって悪化することがあるのでおねしょをしたからといって叱るというのは間違いであり、逆効果にもなってしまいます。

 

そこで、焦らず治すためにはまず睡眠前には必ずおしっこをさせて排尿習慣をつけさせましょう。

 

また、おねしょをしなかった日があれば褒めてあげることも大切なポイントです。

 

たまに、夜間に無理やり起こしておしっこをさせるという人もいるようですが、それはやめておきましょう。

 

治るのを遅れさせるだけでなく、睡眠のリズムが乱れて子供の成長にも支障をきたします。

 

睡眠中には子供の成長必要な成長ホルモンがたくさん分泌されており、脳を発達させる働きもあります。

 

睡眠不足になることで学習にも支障をきたしてしまうこともあります。

 

もし、6歳以上になってあまりにも頻度が多いと思う場合は病院での受診を考えてみて下さい。