睡眠薬を飲んでも眠れないときは増量すれば眠れる!?
睡眠薬を飲めば必ず眠れるというわけではなく、人によっては睡眠薬の服用量を増加させなければ眠れないという人もいます。
中には「少しでも多く飲んだ方がよく眠れるだろう・・・」と、自己判断で服用量を増やす人もいるようです。
しかし、一般的に推奨用量を超えた用量での使用は副作用のリスクを高めるため避けるのが望ましく、リスクとベネフィットのバランスを考えて増量する必要があります。
また、ベンゾジアゼピン系や非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬では翌日の眠気やふらつき等の持ち越し効果、前向性健忘のリスクもあり、特に高齢者は骨折等の危険性があるため注意する必要があるため、高齢者は副作用が出るリスクを考慮して睡眠薬の増量は控える方が良いでしょう。
また、眠れないからといってむやみに増量するのではなく、睡眠薬を増量する前に本当に増量する必要があるのかを考慮する必要があります。
なぜかというと、生活習慣や睡眠環境などに問題がある場合は、睡眠薬の用量を増やしても意味がない場合もあるからです。
例えば睡眠薬を早く飲み過ぎて睡眠禁止ゾーン(普段入眠する時間の2〜3時間前)の時間帯に眠っていないか、日中に十分な日光を浴びているか、適度な運動を行っているか等、生活習慣に問題がある場合はまずはその問題を解決する方が良いでしょう。
その他にも、睡眠薬を長期間服用したことにより耐性が形成されていることも考えられます。
もし、耐性が形成されているのであれば、睡眠薬の増量は依存性のリスクを高める避けなければなりません。
いずれにしても、増量する際は自分の判断で増量するのではなく、必ず医師に相談するようにしましょう。
■睡眠薬を組み合わせても大丈夫?
また、1種類の睡眠薬では不十分だからと言って複数の睡眠薬を併用したがる人もいるようですが、必ずしも複数の睡眠薬を使用すれば効果が増強するわけではありません。
例えば、寝つきを良くする作用時間が短い種類の睡眠薬を併用したところで、いずれも睡眠途中で効果が切れるため中途覚醒や早朝覚醒にはあまり効果がありません。
また、睡眠薬の多剤併用が有効であるという医学的根拠はなく、可能な限り併用は避けるべきだと言われています。
どうしても睡眠薬を併用する必要がある場合は、作用が異なる睡眠薬を併用するようにし、同じ作用のある睡眠薬は併用しないようにする必要があります。
うつ症状がある場合は、睡眠作用のある抗うつ薬を使用すると効果的な場合もあります。
ただし、増量する場合と同じで副作用のリスクや依存性のリスクが高まるのでむやみやたらに併用をするのはやめておいた方が良いでしょう。
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